ABOUT

この展示をスタートしようと思ったきっかけはCORONAです。

通常の展示イベントが開催できなくなり、何かできることはないのだろうか??魅力的な標本たちを多くの方々に楽しんでもらえる方法はないだろうか?

色々と考えを巡らせて、インターネットで見ていただく!バーチャル展示をやってみようと思いました。

さて、この標本展示に込めた思いについて…

私は25歳のときオーストラリアの大学に留学経験があります。真面目にLandscape Architectureを学んでおりました。もう30年近く前のことですが…

クワガタの写真を見せながら、「こんな昆虫を見たことない?どこにいる?」って、大学の友人によく聞いたことがあります。

「なんで日本人は、真っ黒で美しくもない甲虫が好きなんだい?」と笑いながら逆に質問されたことをよく憶えています。

確かにヨーロッパの昆虫コレクターは、タマムシやオサムシ(美麗種)など、構造色が美しい種類を好んで集めます。色が黒や茶色の見栄えのしない昆虫を好む人は多くないようです。

外国の昆虫好きは、日本人のクワガタに対する愛着を理解できないのでしょうね。

かくいう私も、なぜこんなにクワガタに魅かれるのだろう?

カミさんに言われたことは、「洋くん、ゴキブリとクワガタの雌って一緒じゃない!何が違うの??」と…

確かに足が6本で平たくて楕円形…笑

いやいや、クワガタの雌は可愛いです。そして、雄を見て下さい!戦国武将の兜デザインになるなど強さの象徴であり、種類によって大アゴの形状は様々、フォルムの美しさに惚れ惚れします。昆虫採集をする日本の子どもたちの憧れの昆虫であることは間違いありません。

毎年、Project WILDの国際会議に出席するためアメリカ各州を訪れますが、虫網と虫カゴを持って駆け回る子どもを見かけたことがありません。オーストラリアもアメリカも、子どもたちの遊びの中で「虫採り」は上位に入らないようです。日本には、昆虫に触れて遊びながら育つ「昆虫採集の文化」がしっかりと根付いています。都市化で身近な自然環境が減り、Smart Phone等の機器を利用した魅力的な遊びが多様化した今でも、夏の公園に行けばセミやチョウチョを追い駆けまわす子どもたちの姿を見かけます。

バーチャルではない本物の(リアルな)自然に触れることを通して、子どもたちは驚くほど様々なことを学びます。とりわけ幼い頃の自然体験は大切なのです。

さらに幼い頃に自然の中でたくさん遊んだ子どもは、精神的に安定感のある大人へと成長するという研究も報告されています。

これは正しいと思います。私自身、仕事で過度のストレスが溜まると、ふわ~っと幼い頃に自然の中で遊んだ懐かしい記憶が頭の中に広がり、何とも言えない安らかな気持ちを私に運んでくれます。穏やかで、驚くほど心地良い感覚なのです。

あまりに気持ち良いので、いつもこの感覚を味わいたいのですが、これが滅多に出てきてくれない…かなり残念でございます…笑

その記憶は、圧倒的に幼稚園から小学校低学年時に遊んだ映像が多い。私の精神安定剤となっています。

子どもたちは、自然の中で様々な体験をする必要があります。特に幼稚園から小学生の時間は非常に大切です。その有効な手段の一つが昆虫採集!ターゲットを狭くすると…クワガタ採集だと私は考えます。

ここに展示している昆虫標本には、採集された方々の様々な想いが詰まっています。親子で採集されている方もいます。それらのエピソードを通して、多くの方々に身近な生きもの(昆虫)に興味を持っていただきたいと思います。そして、子どもたちのリアルな自然体験の機会が少しでも増えていけば最高です。

そんな子どもたちは、地球、そして全ての生きものに対して責任ある行動ができる!正しい判断ができる大人へと!

Project WILDが最も大切にしている理念です。

このサイトを立ち上げた私の想い!

そして公園財団が大切にしていることです。

少しずつ内容を更新していきますので、ときどき、覗いていただけると嬉しく思います。

執筆者 Profile

川原 洋(かわはら ひろし)
Nickname / ひろ(Hiro)

一般財団法人 公園財団 公園管理運営研究所
開発研究部 環境教育推進室 室長

Project WILD 日本代表 コーディネーター

東京都「体験の風をおこそう」実行委員

海洋博覧会地区熱帯亜熱帯環境ゾーン基本設計検討委員

CLASS EARTH 自然教育アドバイザー

実用英語技能検定1級

幼少から奈良で育ち、今年、56歳になります。大阪府立大学農学部卒業後、同大学の修士課程(造園学修士)を修了。修士の時にオーストラリアのメルボルン工科大学に留学経験を持っています。
29歳のときに転職し(財)公園緑地管理財団に入社。得意の英語を生かして2008年から東京本部にてProject WILDの普及に力を注いでいます。アメリカで年1回開催されるProject WILD コーディネーター会議に、日本代表として毎年参加し、AFWA(全米野生生物協会)や全米各州の環境教育関係者としっかりとしたネットワークを持っていることが強みです。
2019年に全米各州の指導者から選出される名誉ある「最優秀コーディネーター賞」を受賞。アメリカ人以外の受賞は、Project WILDの長い歴史の中で初めて!日本人初の受賞となりました。

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