標本DATA
【種 類】 アマミマルバネクワガタ Neolucanus protogenetivus protogenetivus
【サイズ】 60.2 ㎜
【採集場所】鹿児島県大島郡瀬戸内町 鳥帽子岳(奄美大島)
【採集日時】2009年10月10日
【採集方法】夜間Looking採集(スダジイの古木)
【採集者名】K. S.
奄美大島在住、奄美の山々を良く知るSさんが採集された特大個体になります。地元の方でも、60ミリOVERのアマミマルバネクワガタは滅多に採れない。夜間に尾根沿いのスダジイを何度も見て回るそうです。本個体を採集した山塊(鳥帽子岳)は、ここ数年、マルバネクワガタの密度が非常に高く、一晩に30頭以上確認できることもあったそうです。55ミリを超える大型個体もかなり採集できたのですが、数は採れても60ミリOVERとなると話は違います。60アップは年に1頭採れたらラッキーと言う感じだそうです。Sさんは、なんとこの年(2009年)に60ミリOVERを複数採集されています。
すでにお伝えしたことですが、2013年10月よりアマミマルバネクワガタの採集が全面禁止となりました。ただアマミマルバネクワガタが絶滅の危機に瀕しているわけではありません。島内での個体数は少ないわけではなく、スダジイの大木が自生する豊かな森さえ残されていけば、良好な個体数が維持できると思われます。この美しく愛らしいクワガタが、大自然の中で末永く命をつないでくれますように!そして、保護のために作られた法律が正しく機能することを切に願いたいと思います。
Contributed by HIRO
May 7, 2025