標本DATA
【種類】 マグソクワガタ Nicagus japonicus ♂
【サイズ】 7.5㎜
【採集場所】山形県西置賜軍小国町
【採集日時】2006年6月8日
【採集方法】Looking採集(河川敷)
【採集者名】T. N.
標本を見て下さい!茶色い小さなコガネムシです。クワガタムシ最大の特徴と言うと、大きなハサミ(大アゴ)でございます。このコガネムシ…いや…クワガタには無い…発達しなかったのです。そんなわけで以前はコガネムシ(コブスジコガネ科)に分類されていました。しかし、幼虫の姿(肛門の形)、成虫の脚の形状もクワガタムシ類の特徴を備え、さらにミトコンドリアDNA解析によって、晴れてクワガタムシ(クワガタムシ科)の仲間入りとなりました。
私が小学生の頃、父にせがんでやっと買ってもらった原色日本昆虫図鑑(上)甲虫編には、コブスジコガネ科となっています。
それにしても、可愛らしい顔をしています。ヒゲ状の触角も愛らしい。
奈良県川上村を初め奈良県南部の山々にも生息していると友人であるPさんから聞いたことがあります。幼い頃、山好きだった父に連れられて家族で何度も奈良の山々に出かけたことがあります。川べりでオニギリを食べたり、楽しかったことが思い出されます。上流域から流れてきたブナなどの倒木が見られる川沿いの砂地を好むようです。良い時期に当たると、かなりの数の雄が発生木の周辺を飛び回っているとのこと。奈良の山々を散策中に小学生の私が偶然見つけたとしても、小さなコガネムシが飛んでるなぁ!くらいで、あまり興味を示さなかったと思います。
クワガタらしくないけど、クワガタムシなのでございます!
Contributed by HIRO
September 9, 2024