標本DATA
【種 類】 ヒラタクワガタ(壱岐亜種)Dorcus titanus tatsutai ♂
【サイズ】 76.3 ㎜
【採集場所】長崎県壱岐市石田町
【採集日時】2022年7月23日 10:00
【採集方法】Looking採集(タブ)
【採集者名】S. AYUKAWA
これもびっくりするぐらい太い個体です。
本土亜種に近いフォルムをしています。左後脚がスパッと折れています。どうやったら、こんな傷を負うのだろうか?何か歯が鋭い野生動物に噛みつかれて折り取られたのか?もしかしたら、特大のメスに大あごでバキッと折られたのかも…
ご存じですか?オスとメスって相性があるんですよ。私たち人間も、あの人はちょっと苦手、この人は好き!と当たり前に好き嫌いがあります。これがクワガタにもあるのです。相性の合うペアだと、オスがメスを本当に大切にしている感じが伝わります。触角で優しく触れたり、メスに覆いかぶさって守ろうとします。しかし、相性の合わないペアを同じケースに入れておくと、オスがメスを殺してしまったり、逆にメスがオスを殺してしまうことがあります。自然の中であれば、どちらかが逃げることもできるのですがケース内では逃げ場がありません。それにしても激しすぎますね…殺さなくても良いのに。強い子孫を残すためには強い遺伝子が必要です。相手を殺してしまうほど、選り好みする大きな理由があるのでしょうね。
それにしても、このイキヒラタクワガタは大きく感じます。頭部と前胸背板の発達が素晴らしいと思います。
Contributed by HIRO
2023 December