[64.1mm]昔あった豊かな自然は…

♂ 64.1㎜、愛知県知多郡美浜町

標本DATA

【種類】  ヒラタクワガタ Dorcus titanus  ♂

【サイズ】 64.1㎜

【採集場所】愛知県知多郡美浜町

【採集日時】2020年6月28日20:00

【採集方法】Looking採集(クヌギ)

【採集者名】Masashi KIMATA

美浜町では65ミリに迫るヒラタクワガタが採集できる。ヒラタクワガタが好む豊かな生息環境が広がっている…勝手に想像してニヤニヤしておりました。

美浜町がどんな場所だろうと興味が湧いて、少し調べてみると、想像通り南北に知多丘陵が走り、海に囲まれた温暖で緑豊かな地域でした。だから、こんな大きなヒラタクワガタが生息しているんだなぁ~と。

すると、美浜町役場の広報誌「広報みはま」に掲載された「少年の主張」に目が留まりました。

それを書いたのは美浜町在住の中学3年生でした。

その主張によると…

緑豊かな丘陵地帯の斜面…カブトムシやクワガタが採れた場所は、ソーラーパネルにどんどん置き換わっていった。あれほどたくさん見られたカブトムシやクワガタムシは採れる数が年々減り、その大きさも小さくなってきていることに驚かされている。太陽光発電は地球環境を汚さないクリーンなエネルギーだけれど、本当にこれで良いのだろうか?設置場所も慎重に考えるべきではないか?と…

様々な想いが込められたその少年の言葉(文章)は、心に刺さりました。

私が生まれ育った奈良もそうですが、日本全国で同じことが起こっている。生物多様性が特に高いとされる落葉広葉樹林が、無機質な光輝くパネルにどんどん置き換わっていく。クリーンなエネルギーに変えていこう!温暖化ストップ!自然環境のために努力をしよう!と、SDGsを後押しするための行為であるはずなのに…生物多様性の中心となっている場所が急速に失われている…。

本当にこれで良いのだろうか??未来を憂う少年の言葉にグッとくるものがありました。

美浜町のヒラタクワガタは、どんどん小さくなっていくでしょうね。

生物多様性を小さくしている一番の原因は、間違いなく人間の営みです。私たちは正しく豊かな知識を持ち、正しい判断をしていかなければなりません。私たち自身のために!そして、私たちの子どもたちのために!!

さて、このヒラタクワガタですが、少し違った顔をしています。色合いなのだろうか??より艶消し感があるような。格好良い…私の好みでございます。このフォルム(遺伝子)が、美浜町で末永く受け継がれていきますように!

Contributed by HIRO

2023 October

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