[ 49.5 ㎜ ]元祖赤いヒラタクワガタ

♂ 49.5 ㎜ 沖縄県島尻郡南大東村池之沢

標本DATA

【種 類】 ヒラタクワガタ(大東諸島亜種)Dorcus titanus daitoensis ♂

【サイズ】 49.5 ㎜

【採集場所】沖縄県島尻郡南大東村池之沢(大東諸島南大東島)

【採集日時】2019年1月10日

【採集方法】材割採集(モクマオウの大径木)

【採集者名】Y. Y.

50ミリにも満たないヒラタクワガタ!

なんだ小さい!!と思った方…ダイトウヒラタクワガタは、これで特大サイズなのです。

大東諸島に生息するためダイトウヒラタクワガタと呼ばれます。

大東諸島亜種の特徴は、この赤さです。このように特大個体になると赤さレベルは下がりますが、それでも本土亜種と比較すると、かなり赤みが強いです。

標本をじっくり見ていただきたいと思います。ダイトウヒラタクワガタの特徴が良く出ています。

大アゴは太くて短い、脚も太くて短い、そして、渋いワインレッド色。この色は幼虫時代に大東諸島にたくさん自生しているモクマオウの材(倒木)を食べているため、成虫になったとき赤の発色が良くなると言われていますが定かではありません。

モクマオウは琉球列島や小笠原諸島に見られ、沖縄では「メリケンマツ」と呼ばれています。私も何度か見かけましたが、面白い木だと思います。遠くから見ると針葉樹の仲間かな?と思うのですが、近づいて葉っぱをよく見ると松の葉っぱと明らかに異なっています。葉に触れても痛くない。葉はトクサを細くした感じ、いや土筆のスギナのような…。実はモクマオウは被子植物に分類され、葉は広くないけど広葉樹なのです。海岸の砂地を好み、乾燥にも比較的強いため、大東島にもたくさん自生しています。このモクマオウの枯れ木を好んで?食べているのがダイトウヒラタクワガタの幼虫なのです。

是非、南の島々へ足を運ばれたとき、モクマオウの木を探してみてください。

Contributed by HIRO

2023 October

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